明日は按針祭

今週のお題「花火」

三浦按針をご存知でしょうか。

本名はウィリアム・アダムス。イギリス人の彼は、航海士としてオランダの商船団に乗り込みました。当初5隻で出航した商船団も太平洋を渡りきったのは1隻のみで、それも日本にかろうじて漂着したような状態でした。ウィリアムが日本に漂着したのは、西暦1600年。日本は江戸時代です。

その後、ウィリアムは徳川家康の命を受け、静岡県伊東に造船ドックを設けて西洋式の帆船を建造します。このドッグからは2隻の船が建造され、この功績によりウィリアムは旗本、つまり侍として取り立てられることになります。その時に貰い受けた名が、三浦按針です。

按針祭は、造船ドッグが設けられた伊東市で毎年行われるお祭りで、異国人でありながら侍になった按針の功績を讃えるお祭りです。アメリカ・イギリス・メキシコ・オランダなどの外国からも来賓を招いて執り行われます。お盆の直前数日に亘り行われますが、毎年最終日の8月10日、祭りの最後を締めくくるのが按針祭海の花火大会です。

この花火大会では海岸線の国道は歩行者天国となり、そこから砂浜にかけて花火大会を楽しむ事が出来ます。花火は3カ所で競い合うようにして打ち上げられ、会場では間近で見られるだけでなく、空一面で競い合う花火には圧倒されます。また間近でなくても遠目に山から見る花火も、それはそれで趣があっていいものです。冒頭の写真は、伊東市のサイトから引用いたしましたが、この写真のように眼下に見える湾に映り込む花火も、なかなか美しいものです。

私は、この花火大会を幼い頃から見てきましたので、この花火大会を見ると幼い頃の思い出が色々とよぎります。幼い頃から比べると、街並も大分変わりましたが、花火大会の雰囲気は今も昔も同じです。そうそう変わったのはそれだけではありません。昔は綿菓子やかき氷をほおばっていた私も、今ではお酒を飲めるようになり、出店でビールを買い、イカの口をつまみにして、花火を見るのが良いようになりました。

今年からは娘と一緒に、新しい思い出として花火大会を見る事になるでしょう。楽しみです。